アブノーマルな3人の「Normal」なライブはやっぱり最高にアブノーマル〜UNISON SQUARE GARDEN映像作品「Normal」感想

今見終わりました。
こんなシンプルなジャケットに「Normal」って書いてあるけど全然Normalじゃなくて、でもあの3人にとってはNormalだということでした。

記録のために書いておきます。
2021年は、昨年より引き続きで、コロナ制圧の見通しは立たず、それでもUNISON SQUARE GARDENは2020年後半に「LIVE(on the)SEAT」という有観客ライブを行ったのをきっかけに、2021年も有観客でライブを続けています。

最初がこの「Normal」、そして先週終わったリバイバルツアー「Spring Spring Spring」。夏はリバイバルツアーの第2弾「CIDER ROAD」があり、きっとコロナが下火になるだろう秋に、昨年出したアルバム『Patrick Vegee 』のツアーを行う予定です。

「Normal」は、そんなUNISON SQUARE GARDENの「これが普通だから」と形にして見せた、「コロナ禍における有観客ライブ」です。

医療関係だったり県をまたげなかったりで来られない人がいる、そもそもキャパの半分しか入れられない、お客が全員マスクをしている、誰も声を出さない…
多分後の世で音楽業界でも世界史的にも残るだろうライブです。

このライブにかける気持ちは昨日の田淵が話していたので、そちらもぜひ。


さて、見た感想です。
私もこのライブ、追加公演ですが行ったんです。だから追体験なのですが…
やっぱり「見に行く」のもいいけれど、作品として見るのもすごくいい!

改めて、3人とも変です!
めちゃめちゃかっこいいんだもん!
かっこいいという言葉はとても意味が広いので、細かく書きます。

とにかく貴雄。カッコよすぎ死ねる。
例えるなら、高級ブランドとして知られているというのではないけど、スイスの職人が歯車まで手作りしたのでこれめっちゃ高いんですよ見てくださいこの機構!みたいな腕時計。
あるいは、ベンツ、とかそういうブランドではないんだけど、スタイリッシュでメカ好きにはたまらない自動車、みたいな感じの「かっこよさ」。
機械っぽいということがいいたいのではなくて、存在がマニアックなんだけど、分かってしまったらもう虜になってしまう。
そういう人です鈴木貴雄は。
今回の作品は、なんか特に彼のかっこよさが全面に出てた気がします。
足見せて貰えるなんて思わなかった!
手だって暇じゃないのにちょっと空けばスティッククルクルしてるし。
惚れてまうやろ!と私が男なら絶対言う。
顔はトランスしてるのかな、なんかニコニコしてるようなしてないような顔なんだけど、しっかり映っていて。
私こんなに貴雄好きだったか。まあそうか。マニアックな時計好きだし。と思いました。

斎藤さん。
なんなんですかあの「スロウカーヴは打てない」のギターソロは!
歌いきる前に素早くピックを咥えて指弾き。
全国の「斎ギャ」(田淵命名)が悶え死ぬじゃないですか。
あれ、「こんな俺かっこいいよね」と思ってやってないんですよ、多分。ギターをこう弾きたい!が先なんですよ。それがすごい。
彼はきっと、マツダのロードスターです。
見た目もかっこよくて、走りも良い。峠とか攻めるときグイグイ行く(あ、MTの場合です)。
歌は本当に凄いですね。
どんどん円熟していく感じがします。
求道者って感じがすごくします。

田淵。
前に記事にしたかと思うのですが、実はあんなこと言いながらも1番ファンを愛してるし、ファンサービスもしてくれるのが彼です。
相変わらずコーラスには間に合ってないんだけど、曲ごとに独自のステップしてるんだけど(我が家では曲と同時にできてるんだろう、あれは振り付けなのではと言われています)、彼は彼の「Normal」を体現してて、最後の表情に出てたみたいに「楽しいだろ?また明日も生きようぜ?」って語りかけてるような感じがしました。
く、車には例えられねえ…時計だったら一点物です。
だって絶対フルオーダーでしょうあんな人。
本人の好きな「KLASSE 14」より(あれも見た目変わってるけど)全然一点物。買えません。

ライブですが、昨日言ってたように、シングル「Phantom Joke」とぶち上がる曲の間に巧妙に「JET.CO」が入っていました。
そこもアブノーマルなんです。
やっぱりオリオンをなぞった後の「meet the world time」は変です。
みんな大好き「RUNNERS HIGH REPRISE」のあとの「キライ=キライ」も。そのあと「ぼくたちのしっぱい」 ですよ?
めちゃくちゃじゃん!でも全然変じゃないむしろかっこいい。
そのあと「流星のスコール」私泣いたもん追加公演。なんで途中で泣く羽目になるのよ?っていう。

戻りますが、私は「Instant EGOIST」が大好きです。
ライブの時も田淵のステップを真似しようとして(スペースがあるからそんなことが出来る!)ぴあアリーナは滑りが悪くて(私がスニーカー履いてたのが悪いのか)断念したのを覚えています。
あと、「スロウカーヴは打てない」の田淵の「地下室迷路を辿ろうか」ステップ(勝手に命名)も秋のツアーまでに覚えます!
(秋のツアーはまた斎藤さんの指弾きも見られるのか!楽しみです!)

「パンデミックサドンデス」と「Phantom Joke」の最初、ホントに同じでした!
当日サブリミナル効果にならなかった私が悪い!

ノリノリの曲の田淵と斎藤さんの小芝居についての言及は省略でいいですか?(笑)
斎藤さんが笑うのって田淵に対してだけなんですよね。
あんなに視界に入ってきたら見ちゃいますよね。私も田淵ばっかり見てるもん(ごめん斎藤さん)。

「mouth to mouse」の時、照明がオレンジとブルーになってたんですね!知らなかった!
やっぱりその場にいただけだと、高揚感はあるし体験として本当に得がたいものなんだけど、いろいろ見落としてます。

お客さんがいるライブの映像作品は、「Bee-side Sea-side U-side」以来。『Patrick Vegee』に映像は付いていますが(受注生産盤のみでしたっけ?)、それは無観客配信の「LIVE(in the)HOUSE」です。
なので、少し間を空けて盛り上がる人の姿を作品で見る、というのが久しぶりでした。

それにしても、いつもの3人なのに安心もし、頼りがいを感じ、ライブにまた行きたいと思いました。

映像作品そのものについて言えば、3人それぞれの表情がちゃんと全て捉えられていて、やっぱり野田さんの愛を感じました。
漏れがないし、盛ってもいない。素敵な作品をいつもありがとうございます。
そうかプレイヤーが4K対応になったから余計綺麗に見えたのもあったかも!
本当に綺麗でした。

というわけで、長くなりましたが、アブノーマルな3人の最高にアブノーマルなライブの映像作品の感想でした。

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