『スロウハイツの神様』を読んで(ちょい田淵)

田淵おすすめの辻村深月『スロウハイツの神様』を読みました。
スロウハイツの神様

(と言っても本人はファンクラブ会報で「すっかり抜け落ちてる」と書いてるので、もう覚えてないかもしれませんが)

──(以降、田淵に絡めているところ多数です)


登場人物のそれぞれのいろんなところに田淵さんがいた、ような気がします。
結構たくさん登場人物がいて、最初は時間軸もバラバラで入り込みにくいのだけど、小さな伏線が回収されていくと、どんどん読む速度が上がっていきます。

私は曲と本人の発言(たまに描いたもの)でしか田淵さんを知らないけど、自分の傷をえぐってもいい作品を出す人がいるかと思えば、同じ傷を持ちながらきれいな世界を描きたい人、ギッチリ作品世界を構築させたくて、感情を入れたくない人、「こんな人です」と見せている姿が本当は嘘で、中身は脆い人、人に内面なんか見せないけどものすごい熱いものを持ってる人などが出てきて、それぞれ田淵さんの持ってる部分がありそうだなと思いました。

ミステリー?の側面もあるけど、それはだいたい見当がついてしまい、そのとおりだったので、「創作者(クリエイター)の業」のようなものの描写を楽しむものかな?と思いました。

導入部に「それがどうした?」というような記述がいくつもあるのですが、だんだん、この人の書いているシーンにはどれ一つ無駄なことはない、これはなにかの伏線だなとわかってくると、早くこの伏線を回収してくれ!と思うようになりました。

ただ、若い人向けではあるかなと思います。泣くほど感動したかというと、私はこれで泣くにはあまりにもいろいろなことを経験しすぎてしまっていて、「良かったねえ」と思うくらいになってしまいました。
とはいえ、こういう小説やドラえもんに本気で泣けてああいう詞や曲が書けるひとだからこそ、私は田淵さんが大好きなのです。


──ここから感想文じゃないです


田淵がホリエモンを盲信してるようなところは心配です。

まあ、単にわたしがホリエモンのいろんなことをつぶさに見すぎて嫌いなだけですが。

誰かひとりを縁にするのは危険だとずっと思っていて、それは「カンブリア宮殿」だろうが「ガイアの夜明け」だろうがそうなのですが、いいなと思ってから色々調べようよ〜とは思います。
そこが田淵さんの危険なところかなと、老婆は思うのです。



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