東京大学「ボーカロイド音楽論」講義

東京大学「ボーカロイド音楽論」講義
ずっと読みたかったのですが時間がなくて躊躇していた本をついに買って読みました。

面白かった!
私はボカロについては、子供が聞いているものくらいしか知らないのですが、でも知識としては充分でした。
音楽論としてはもちろん、哲学、ジェンダー、文学論、記号論、メンタル、時間、サブカルチャーなどなど、範囲は多岐にわたっています。
どれも過不足なくて、とてもおもしろい(興味深いという意味で)ものでした。
ジェンダーについては、首が振り切れるくらいうなづいてしまいました。要するに「グラデーションの世の中」(田代さん)なのです。
wowokaさんについては、ヒトリエについても語られていて、バンド好きな方も楽しいかも。

記号論は、私は大学でやったのですが、卒業してから長いのですっかり忘れていて、「そうそうそうだった」と思い出したり(知らなくても丁寧に教えてくださるので大丈夫です!)しました。

そして最後は「音楽とは何か」という問いになるのですが、しみじみ、そうか…と思いました。
結局私も生かされている、存在させられている存在なんですね。
…ボカロからここまで考えることになるとは!
ボカロも、日本のサブカルチャーも深いです。

あと「稲垣足穂を評価してもらえて嬉しい!」
今は知られてないですよね〜

というわけで、目次を見て興味を持たれた方はぜひ!

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