日本語のアクセントとメロディ
つぎの朝ドラ「エール」の宣伝番組を見ていたら、「丘を越えて」の歌唱シーンが出てきた。
私は高校時代マンドリン部で弾いたことがあったので、とても懐かしく思い、ついでにYouTubeに行って藤山一郎さんの歌も聴いた。
いや、前奏長いよね💧
そこで藤山一郎さんを調べてみたのだけど(私はこういう連鎖的な調べ方をすることが多い)
個人的に興味を持ったのは、日本橋の生まれで浅草や隅田川に縁があったため、「きれいな発音が身についた」というところが一つ。
個人的な話で恐縮だが、恩師が浅草生まれで、それは見事な江戸弁を話した。私は地方出身、と言っても関東だが、の生まれ育ちなので、アクセントには問題がないが、鼻濁音が出せない。最近の若い子は誰も鼻濁音なんか出してないから、いいかなとも思うのだが、コンプレックスである。
そういう意味で、藤山一郎さんはもともと歌を綺麗に歌うようにしていたわけである。
もう一つ、国語学(=日本語学)を大学で専攻していた私にはとても興味深いエピソードが下のものである(Wikipedia一部抜粋)
そしてこの『アクセントとメロディが合わない』問題、とても大切だと思うのだ。実は大学の恩師、国語学の専門で、かつ国産第一号のコンピュータを動かすような人でもあったが、いわゆる今の意味での『演歌』が出てくるまでの歌謡曲の語彙の研究もしていた。そのため、上記の話に出てくる本居長世さん(本居宣長の子孫)の「日本語のアクセントとメロディ一致させよう運動」(名前は勝手につけましたすみません)の影響も受けていた。
かく言う不肖の教え子の私も歌詞とメロディのアクセントが合ってないととても気になる。
「蛍の光」については気づかなかったが、たしかに
「ほたる」が日本語アクセントなのに、歌では「ほたる」になっていて気持ち悪い。
(今気づいたけど嵐のデビュー曲「A・RA・SHI」もアクセント違うよね?)
という意味で、小沢健二とUNISON SQUARE GARDEN(というか田淵さん)には全くそれが見られないので、「基本的に」信頼できるわけである。
結論がなんだかわからないが、メロディと日本語は合わせる必要があることと、「エール」楽しみだということだ。藤山一郎の役、誰がやるんだろ?