僕の体験した90年代(小沢健二と東京スカパラダイスオーケストラと少し貴雄)
僕の体験した東京の90年代
というコラムをずっと読んでいる。
内容はフリッパーズ・ギターが解散して小沢健二がソロデビューする頃までの話。
今回は小沢健二の初ライブ@日比谷野外音楽堂の話。
たしかビデオになっていたような気がするけど、なっていても多分VHSなので再生できない。
(なお、小沢健二は過去がいつも恥ずかしい人のようで💧円盤は出してくれない。最近のも円盤は出さない)
文中、延々と「92年の〜」と書かれているが、コラム中のカセットテープの書き込み通り、小沢健二のフリーコンサートは93年である。
中に知らないタイトルの曲があったので、聴いてみたら、1stアルバム「犬は吠えるがキャラバンは進む」(のちに「dogs」と改名されてしまうが、私は原題が好きなのでこのまま。以降「犬キャラ」)に入っている
「カウボーイ疾走」
という曲だった。
「カウボーイ疾走」として「犬キャラ」に入ったときの歌詞は、のちに東京スカパラダイスオーケストラにちょっとだけ在籍する、杉村ルイさんをモデルにしている。
そして、この映像、多分だけどドラムを叩いているのは東京スカパラダイスオーケストラの青木達之さん。
なんとまあ青木さんと小沢健二の歴史も古いことよ。
(ここで「スカパラのドラムといえば先日貴雄と結婚した茂木さんだろ」と思う人がいるかもしれない。もう少し待ってほしい)
以降小沢健二が「渋谷系の王子様」として人口に膾炙し、その後そのプレッシャーにつぶれて渡米するまで、常にスカパラホーンズ(管楽器の人たち)と青木さんは小沢の側にいて、多くのライブや時にはTVに出ていた。
先日、YouTubeの「白と黒のモントゥーノ」を見に行ったら、コメントに「斎藤さんから来ましたが、皆さんかっこいい!」みたいなのが結構あって逆にびっくりした。私の中では90年代から第一線のバンドで、ずっと追ってたから。
99年に、ドラムの青木達之さんは自死した。
それでサポートから正式メンバーになったのが茂木さんである。
なので、どこか私には、スカパラ結成時からいた青木さんのドラムしか認めない、みたいなところが今でも少しある。
(でも茂木さんになってからのほうがもう長いんですね)
まあ、貴雄はその頃中学生でドラム始めた頃だろうから、貴雄にとっては「スカパラのドラム」は茂木さんなんだろうけど…
小沢は今でもライブのときにスカパラホーンズとは一緒にしているけれど、茂木さんには頼んでいないみたいだ。
ちなみに東京スカパラダイスオーケストラのメンバーはほぼずっと9人のはずだが、青木さん含め二人が若くして亡くなっていて、8人のメンバーが入れ替わっている。
実はとっても紆余曲折あった、でもいつも「スカパラ」である、すごいバンドなのだ。