能狂言「鬼滅の刃」行ってきました!

ひとこと。
楽しかった!
能狂言を見たことない人も楽しめたのではないでしょうか?

(ここからネタバレ防止のための画像を貼ります。ネタバレが嫌な方はここで戻ってください)

GINZA SIX。
5万年ぶりくらいの銀座です。
思えばGINZA SIXのテーマソング「目抜き通り」好きだったなあ。

地下3階に観世能楽堂というのがあり、そこが会場です。
しかし、地下3階ともなると携帯の電波が入らない!
どうせ電源を切るのですが、びっくりしました。

能楽堂というのはこんな感じです。
昔はこれが野外にあり、お武家様がこれで言うとずーっと右(舞台から離れたところ)で見ていたようです。


さて、
普通の能狂言では照明の演出はないのですが、いきなり暗くなって始まります。
何かと思ったら客席後ろから登場の鬼舞辻無惨(野村萬斎)。
至近距離で見てしまいました。
実写化があったら無惨様は是非萬斎さんに。

無惨(大正時代の洋装スタイル)の自己紹介的なのが終わったあと(ここはほぼ現代語)始まります。

「日の神」
無惨さまが引っ込んで鳴物がしばらくなってたと思ったら、萬斎さんはもう炭十郎で登場。
いやなんか被ってても声でわかるんですけど、忙しいな!
炭十郎は炭治郎に「ヒノカミ神楽」を教えるのでした。
ちなみにこの舞、綺麗でした。萬斎さんの体がキレキレで。

「狭霧童子」
で、炭治郎(と禰豆子)にいろいろあって、「生殺与奪の〜」なしで冨岡義勇に出会って鱗滝左近次さん(しつこいようですがこれも萬斎さん)に弟子入り。

岩を斬れと言われた炭治郎、錆兎と真菰に助けられて岩を斬ります。

(鱗滝左近次さんの独白あり)

「藤襲山」
鬼殺隊への最後の検定、7日間生き延びられるか?
涙声の鱗滝左近次に答える炭治郎、その後秒で「ただいまー」をい!

回想で手鬼登場。 「水の呼吸、一の型、水面切り」で倒します。
手鬼は複数の人がひとつの鬼になっていました。

それから「刀鍛冶」という間狂言。鋼鐵塚蛍さんが、延々愚痴を言いながら刀を作っています。
「相槌」や「トンチンカン」など、刀鍛冶に纏わる1口メモも絡めてくれてお得。

「白雪」
禰豆子が登場、箱に入ります。

「鎹鴉」
いつも大変な鎹鴉と鎹雀が、ちょうど炭治郎、善逸、伊之助が療養中なのを言いとに飲んで愚痴を言いまくる狂言です。
炭治郎の鎹鴉は萬斎さんです。
雀「俺なんてちゃんと名前があるのに『チュン太郎』とか言いやがって(大意)」
そんなことよりなぜ善逸のだけスズメなのか。

「君がため」
善逸と伊之助登場。
善逸(野村裕基くん)は女たらしMAXで出てきます。そこからすかさず

能「累」へ。
アニメで言う「那田蜘蛛山」編です。
まず善逸が迷子になり蜘蛛に襲われるんですが、ここは現代語なので、ほぼ下野紘。
「雷の呼吸、一の型 霹靂一閃」かっこよかったです。

そこから累の父と母登場。炭治郎と戦い、ついに累戦。
しかしここで悲報。
私、柱の前だったせいで、炭治郎と(特に)累の動き見えず!!
「妹は誰にも渡さん!」とか言ってるのに見えない悲しい。

能出「土蜘蛛」という、蜘蛛の化け物が出てくる話があるのですが、それと同様に、糸を吐く累。ついでに「爆血」もやりやがって炭治郎の周りは糸だらけ!

そこに冨岡義勇が!
「ここまでよく踏ん張った」とは言いませんでしたが、「水の呼吸、十一の型、凪」でやっつけます。
累はあの世で待っていた本当の父と母の所に行くのでした。


最後は再び鬼舞辻無惨が出てきて「あの花札みたいな耳飾りのやつをころせ!」と命令して終わります。


正直、能と狂言の組み合わせ、現代語と古語で、こんなに合うなんて思いませんでした!
長い時間かも、と思ったのに間に狂言がいい感じに入るのであきないし、能テイストや狂言テイストがそこここに入っているので、おおお!と、感動しながら見ることが出来ました。
多分言葉遣いは普通の能よりも分かりやすくなっていたと思います。

これで普段能なんか見た事ないって人も見に来るようになるといいね、と思います。

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