本日の「たっちレディオ」第638回

第638回 蛙化に真っ直ぐキレる現象の回

真の「蛙化」ってこれか!!!(違います)

今日は「華麗なる幽霊部員」(部員?)のサンキュータツオさんがゲスト。
(ラジオ内後半で出てきますが)「国語学で学士を取った」私にとってもとっても楽しい話でした(実際は「文学士」になってますつまらん)

・蛙化現象
AbemaTVでやってることは個人的には東京MXテレビの二段オチくらいのクオリティだと思っているので、そこでやったからとそんなに怒らなくても。
ただ、ネットやインフルエンサーの力で、ことばがあっという間に広まるといういい例のひとつではあると思います。
元の意味をほぼ誰も知らなかった、元の意味ではほぼ流通していなかった、というのもいいのかも。

内容についてのタツオさんの説明が分かりやすくて、憧れてたり推しだったりがこっち向いたら確かに「あ、そういう俗っぽい人なんだ」と思うと思うので、すごーく理解出来ました(実際は「苦しんでいる」人がいるようなので、恋愛の不成立に繋がる深刻な問題なんだろうとは思います)

・言葉の「お手軽化」
21世紀の初めだったか、20世紀の終わりだったかから、「神」という言葉が安売りされ始めました。神と言えば本来は宗教で崇められる対象なのに、ちょっと何かがすごいと「神」。秋葉原の無差別殺人の犯人まで神と言われていましたもんね。
そんなわけで「神」のお手軽化は、もし本当に神というものが存在していたら申し訳ない(あるいはキリスト教やイスラム教の方に申し訳ない)レベルです。

番組内で言及されていた「トラウマ」は多分今は本来の意味の方は「PHSD」になっているのかもしれません。「地雷をふむ」は...「逆鱗に触れる」を使って欲しいです(竜、怒らないよね?)


・言葉の誤用
ずーっと統一されているからどうしたらいいか分からないんですが、「しきいがたかい」の漢字は「敷居が高い」です(建物の襖とか開けて入るところの境目というか襖がはまってるところ)。「閾値」の「閾」じゃないんですけど...
普通に変換したらこうならないんですが何故💧

・言葉の変化
「大丈夫」が逆の意味(なんもいらない)というのはだいぶ前ですが仲間内(国語学を修めしもの)で話題になりました。
でもそれよりずっと前には「結構です」「いいです」が褒め言葉でなく「いりません(必要ありません)」の意味に用いられるようになっていたりするので、こういう「意味拡大系」も昔からありますね。
(というわけで、セールスが来た時「結構です」「いいです」は元々の意味「OKです」に取られるので私は使わない)

でも悲しいのはそういう語義も国語辞典に載っているということなんです。
分かりますよ?今人口に膾炙している意味を載せないという選択肢はないって。でもなんか「辞書に載る」のは「正統派として認定!」みたいな感じがあるので、まだ載せないで!と正直思うことも。
もう「役不足」なんてほんとうにそっちが普通だよね?という感じで使われてますもんね(頑なに「力不足」と使う私)

・病名診断
ADHDなどは医者の見立てだけではなくて、心理学のテストを受けないと正確には診断できないものなので、田淵さんのグレーゾーンがどのレベルでの診断なのか知りませんが、この病名はそんなに意味が変化しないと言ったって、「アスペ」って言葉はもう俗化していて、ちょっと空気読めなかったら「アスペ」って言われますよね。
ASDの人に失礼な気が。
最初にあった「鬱」もそうですが、精神科系の病気は俗化が早くて、だからより正確な名称に変わる、というのを繰り返してきた気がします。
私はいわゆる「躁鬱病」ですが、病名を書かないといけない時は、スペースがあるなら「双極性障害2型」って書きます。

・田淵さんの可愛さ
それはたっちレディオに限らず田淵さんは可愛いのです。 本人は言われるのすごい嫌だと思うけど、天真爛漫なのです。
本人なりに計算して「ロックバンドのオレ」キャラを押し出している時でさえ可愛いのですから、たっちレディオの力抜いてる時なんか可愛さ爆発に決まっています。
まあそう思い切り言えるのも私がすごい歳上だからだと思いますが。



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