まとめ・「SEKIRO」考察してみたその①追記あり

ゲームをまったくやらない(できない)筆者が、PACAOさんの【SEKIRO】実況だけを見て設定などを考察してみました。

PACAOさんに「まとめてサイトかなんかに載せといて」と前回言われた気がしたので、私は
・PACAOさんが考察したもの
・その時チャット欄に出たもの
・私の考察
をまとめます(旧まとめはリンクのみだったので、文章にします)。
☆なお、あくまで「考察」であり、論拠があるわけではありません。ご了承くださいませ。

SEKIROの舞台は、
・戦国時代
・平安時代(末期) 
・神話の時代(古事記、日本書紀)
が同時にあり、登場人物が様々に入り乱れています。


【葦名氏について】
葦名(蘆名)という大名は2ヶ所に存在しましたが、中でも会津(いまの福島県)の蘆名氏(葦名とも書くとのこと)がモデルのようです。
根拠は
・蘆名四天のうちの一つが平田
・蘆名四天のうちの一つが佐瀬
・家臣団に山内河原田

(家臣団なら弱くても仕方ないね山内!&四天なら御子様匿っても当たり前ね、平田)

多分ここがモデルで間違いないと思います。
蘆名氏

また、PACAOさんがおっしゃってました「葦→葦原の中つ国にも関係が?」は後に書きます。

【御子様(九郎)】
昔から葦名の地に住んでいる高貴な血を持つ子。平田の養子。その「竜胤の血」を新興の葦名に狙われている。
・「九郎」といえば源九郎義経?
のちに「義経といえば!」と思い出す、弁慶ぽい人が。それはロバートの父。
ロバートの父…刀を千本コレクト中。999本集めたけど、1000本目が狼だったため、息子の名前を叫んで転落死。

ロバート親子は、ロバートが病気のため、不死の方法を求めて南蛮(南ヨーロッパ)から来日。
ロバパパの鎧はプレートアーマーです。
プレートアーマーはこの時代(16世紀と思われる)には廃れているので、ロバパパはこだわりのある人だったのかもしれません。
また、プレートアーマーを作れるのはミラノ(イタリア)またはニュルンベルク(ドイツ)の工房だそうで、貴族じゃないと買えるような価格じゃなかったそうなので、ロバパパは落ちぶれた貴族説ありかもしれません。



【狼(PACA狼🐺)】
モデルは百足退治伝説で有名な藤原秀郷?
白蛇が橋を渡るのを妨害してたのを難なくクリアしたため、蛇が女性になり百足退治を依頼。百足を退治すると竜宮に招待されて龍神から刀を賜る。
(狼は山の神として信仰されている*2)

【桜】
ゲームを通じて(特に源の宮と仙郷)登場する。
桜は神の木。
「桜」の語源は「古事記」などに登場する「コノハナサクヤヒメ」。美しく、ニニギノミコトに嫁ぎ、一晩で身ごもった。
ニニギノミコトは「葦原の中つ国」を平定。

【平田屋敷】
・御子様が養子として住んでいた。
・昔おはぎをよく作った。
まぼろしお蝶…モデル不明。狼の師(梟との関係は不明)
戦い方は巴流。

【仙峯寺】
モデルは清水寺(造りから)?
高野山?
【清水寺説根拠】
・滝がある
・安産の神様がいる
・奥の院がある
・鐘がある(厄憑モードになれる?)
↑私はこちらを推します
【高野山説】
・修験道あり
・空海が今も奥の院にいる
・(個人的見解)明治まで女人禁制だったため、こちらではないのではないか

・ちっちゃい地蔵は変若の御子の出来そこない(=水子)供養ではないか
・変若水→後述
・四猿…三猿は古代エジプト起源、インド起源説あり

【変若の御子】
・「産む性」である女性
・手から米を出す→モデルはウケモチノカミ(日本書紀)またはオオゲツヒメ(古事記)どちらも女性、イザナミの子
→ウケモチノカミは*ツクヨミに、オオゲツヒメはスサノオに斬られる(米を出して汚いとか言われる)
ウケモチノカミの説話では、*ツクヨミが「葦原の中つ国」を見てくるようイザナミに頼まれたことになっている→ウケモチノカミは葦原の中つ国にいた)
名、『葦原の中つ国』にも関係が?」
・揺り籠の「籠」はたけかんむりに「龍」

【エマ】
道玄の養女。仏師(猩々)に拾われたが「なんだかんだあって」道玄の養女に。南蛮出身。
・剣を嗜むが流派が不明
・御子様を見捨てて梟についてたら戦ったのかもだけど、そちらを選択してないので不明
エマちゃんのお手紙スクショしました。
草書で「九郎とのの 狼とのへ」と書かれています(多分)。


【捨て牢】
人体実験場
・道策が人体実験をしていた。良心に苛まれながらも弟子の道順が続けようとしている。
道玄、道策、道順とみんな「道」がつくので、道教*に関係があるかも?
*【道教】
・不死(神仙)の追求
・蠱術を使う
・護符を使う(そういえば荒れ寺…
→「蟲憑きの不死」を作っていたことに関係が?

【水生村】
みんなゾンビで、貴人に憧れてる。
なお、「水生」は「壬生」の旧名で、皇子のための部署の名前。
(考察・皇子といえば言わずとしれた日本一「尊い血の持ち主」なので、「竜胤の御子」はここから来ているのかも?)

【水生のお凛】
PACAO配信では大人気だったキャラ。
待てど来ない夫(恋人)を待って幽霊になったり取り憑いて殺そうとしたりする話はいくつもあります。
(以下、過去の考察の引用)
「お凛」と『井筒』または『筒井筒』の関係

お凛は作左様を待ってるんだけど来ない、それであんなメンヘラになったのでした(しかも本人も死んでるのに気づいてない) 

それで、当時チャットでも「井筒では?」説が出ていて、PACAOさんが取り上げてました。

『伊勢物語』の「筒井筒」からヒントを得て作られたのが能『井筒』です。
「筒井筒」では幽霊になったりしていないので、『井筒』の方に影響がありそうです。
夫を待ち続けても帰ってこないので、死んでしまって幽霊になっても待っている女。
そこに旅の僧がやってくるといきなり斬りつけ…ではなく、話をしてくれるというストーリーだそうです。
旅の僧が眠っている間、女は業平の格好(男装)をして舞うらしいのですが、お凛ちゃんはずっときれいなピンクの着物なので、そこは違いますね。

他の作品の影響は?
夫を待って幽霊になるというと、私は上田秋成の『雨月物語』を思い出します。
吉備津の釜という作品は、やっぱり夫に浮気されて自分は死んじゃった妻が夫を祟り殺そうとする物語で、もちろん妻はメンヘラです。

『雨月物語』は結構モチーフがあるかな?と思っていて、
「夢応の鯉魚」は、鯉になりたい(なっちゃった)絵師さんのお話だし、「蛇性の婬」は大蛇に気に入られた若者が女姿の蛇と結婚しちゃうんだけど、生気をすわれるのでやばいと別れて別の女と結婚したらメンヘラ化した蛇が奥さんに取り憑いて殺し、なんとか僧に頼んでやっつけてもらうような話です。

(…なんかメンヘラ多くない?)

ちなみに「夢応の鯉魚」では、鯉になった絵師さん、泳いでいたらお腹が空いて、パクっと食べたら釣られたそうです。
「泳げたいやきくん」かよっ!
というのはともかく、やはりまこと尊い餌には注意ということですね。

【隈野甚左衛門】
お凛ちゃんと作左様の間の子が「隈野甚左衛門」で、捨て牢の上にいるやつです。派遣すると捨て牢に閉じ込められます(彼の「おくるみ地蔵」に書いてあったそうですが、確か甚左衛門とは戦ってないはずなので、これは読めませんでした)

【蛇】
上記伝説以外に、能「道成寺」(安珍清姫)などある
「蛇女の怪」(文楽)
コノハナサクヤヒメ(前述)の妹のイワナガヒメは姉と同じニニギノミコトに嫁いだが、ブサイクだといって追い出されたため怒って大蛇に変身、コノハナサクヤヒメを呪ったため人の寿命が短くなる。

【変若水】
ゲーム内では、これを飲むと不死になるという水。
「万葉集」では、*ツクヨミ(月の神)が関わっていて、飲むと若返るという信仰がある。


【源の宮】
平安時代(末期)が舞台。
・寝殿造の建物
・蹴鞠など意匠が平安
・モデルは厳島神社説あり
(「源の」とあるのと、平家のヒーローの一人である維盛が壺に入っているので違うかも?)
メインで働いているのは全員女性→女護島?
男性は入ったら「帰ったものはいない」(おばあさんの証言)→閉じ込められている、壺に入っているなど
(女性である根拠:声が女性、能面が女面)
・壺の貴人維盛→平維盛?
・ぬし…大きな鯉→【鯉】へ

(平維盛…平清盛の孫。木曽義仲(源義仲)に敗れる
木曽義仲…「火牛の計」を用いて戦った

もう一つ考察・源の宮は常に桜が咲いている←「桜の樹の下には」(梶井基次郎・「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」)より、殺された男性は桜の樹の下に埋められているのではないか

【鯉】
・鯉が滝を登ると竜になる(登竜門)伝説
・ヤマトタケルの父である景行天皇が自宅庭に放ってた

【破戒僧(水生村にも幽体あり)】
・八百比丘尼。(人魚の肉を喰らい不死になった)→でも蟲憑き

【貴人たち】
男性の生気を吸ってあっという間に年寄にしてしまう。
日本の吸血鬼的な伝説で、「磯女」というのと「飛縁魔」というのを見つけましたが、下半身が人間ぽくない、というところから、「磯女」がモデルかもしれません。磯女

【巴】
丈に仕えていた。「巴流」。
弦一郎の師。
→巴といえば「巴御前」。
木曽義仲と幼少期よりともに育ち、強くなり、戦場に出た(そして義仲に愛された)
巴が「巴御前」なら、
丈のモデルは木曽義仲?
巴は弦一郎の師。
丈関係書類や黒の不死斬りを持っていて、巴の戦い方を知っていることから、「(源の宮で出てくる桜牛と同じ)火牛を放ったのは弦一郎」と考えられるかも?

【丈】
先代竜胤の御子。
タケルといえば、「ヤマトタケル」も思い出されます。
彼はスサノオがヤマタノオロチをやっつけた際に体内から見つかった、「クサナギノツルギ」をニニギノミコトからもらっています。

ニニギノミコトは、コノハナサクヤヒメの夫(先述・こちら参照)。

もしかしてクサナギノツルギつながりで、
丈様=ヤマトタケル??

(追記・ヤマトタケルが秩父に作った神社「三峯神社」では、御神体を守る狛犬のところが狛狼*2となっている)

丈様→(次世代)九郎様←(仕える)狼

ちなみにヤマトタケルの使ったクサナギノツルギですが、三種の神器になり、平家が滅亡するときに海に沈んだのは有名な話。 
…沈めたのは源氏(九郎、木曽義仲たち)…


【淤加美の長 静】 
静といえば「静御前」
静御前は九郎義経に愛された人です。
やっぱり御子様(九郎)と関係がありそう。
また、淤加美は『古事記』に出てくる「淤加美神」です(淤加美神)。イザナギがカグツチを斬ったときに血から生まれた神だそうです。
ちなみに「淤加美」は漢字で(ブラウザによって読めなかったらごめんなさい!)「」とも書くそうで、「龗=靇=龍」なんだそうです!!(「オカミ」は竜の古語)
だからあそこ、竜がラスボスなのか!!
っていうか「竜胤→竜→淤加美」がすごい!!


【仙郷】
・竜→白竜は西を守っている=西からきた竜
・桜竜 (桜竜というサボテンがあります・余談)神の木(桜)に宿っている竜? 
左腕がない=梟に取られた

長いので続きます。

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