「一聴して歌詞を見に走った曲」PINK / キタニタツヤ - PINK / Tatsuya Kitani


なんか久しぶりに「歌詞」を「鑑賞」してしまいました。
UNISON SQUARE GARDENを好きになってから、歌詞を「詩」として鑑賞するよりも、曲との合い方だとか、アクセントの一致だとか、フレーズとしての美しさを感じるようになっていましたが、
キタニタツヤは別ですね。詞が詩なんですね。


今日は何となく「BIPOLAR」を聴いていて(この単語自体、「Bipolar Disorder」=双極性障害である私には身近なものです)ただ聴いていたら

あの樹の下にはしたいが埋まっている

と聴こえ、「えっ?梶井基次郎?」と歌詞を見に行ったくらいでした。

(歌詞では‪✕‬‪✕‬‪✕‬と表記されていますが、歌は「死体」と歌っています)


何度も書いていますが、私は梶井基次郎が作家の中で1番好きです。
とりあえずどこかのフレーズを言われたら作品名を言える程度にはオタクです。
しかも「桜の樹の下には」は有名作品なので、そりゃあもう生前売れなかった梶井基次郎がまた報われた気がして「良かったねえ」と思ったくらいでした。



歌詞を読み直してみたら、まさに「桜の樹の下には」まんまでした。


桜はぱっと華やかに咲いてあっという間に散ることから、たくさんの曲に歌われています。

桜が咲いて散ったその後で何が何が真実なのか分かると言ったり
愛が地球救うとは信じてないけど明日を生きれるくらいには不条理はぶっ蹴飛ばしてくれたり(「桜のあと(all quartets lead to the?)」)

と明るく、でもせめて明日は生きられるように励まし続けてくれる人がいれば、他方でこう絶望の沼に落としてくれる人もいて。

私はどっちも好きです。




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