「いけないfool logic」の譜割りのたのしさについて
先日の「アニソン派!」にて、田淵さんは歌詞のことを畑亜貴さんからとても学んだとおっしゃってました(まだアーカイブ見られるはず!)
特にどの音にいくつ言葉をはめるかというのは勉強されたそうです。
そういうこともあり、ユニゾンの曲はとても忙しいのに歌いやすいというか歌ってて気持ちいいんです。
ということで
「いけないfool logic」
を鑑賞したいなと思います。
「いけないfool logic」
(作詞・田淵智也)
私が気に入っているのは
勇猛不断のストーリーに保証書はないけれど
betしてくれ、ありったけ!
と2番
アイデアが情緒
満帆じゃなけりゃ
新世紀エンジンで代用しろ
jetしてくれ、ありったけ!
の対比です。
あーbetだから保証書!
あーjetだからエンジン!
というのも楽しいのですが、ここ忙しくて結構歌うの大変です。
でもリズムがbetやjetに向かっていく感じで、口が気持ちいいんです!
他にも韻が激しいですね。
そもそも
純粋でも 順調でも 順風でも
の「じゅん」揃いとか(しかもここの「順風」はすごい後ろにいって「どうでもいいぜ」と言われ、さらにやっと「満帆」と結ばれる壮大な係り結びのようになっています!)
そのあとの
訝ったり 気張ったり 言い合ったり
は「気張ったり」を「きいはったり」と歌わせることによって、3段活用であるかのようになってます!すごい!
2番は
晴天なり 曇天なり 荒天なり
で天気縛りですが
結構、決行
同音異義語で意味を通してしまいます。
さらにそのあとの
竜頭蛇尾 叫喚阿鼻 うっせえヤミー
「りゅうとうだび」の「だび」と韻を踏ませる為に「阿鼻叫喚」を逆にして「きょうかんあび」にしています。
しかもそもそもこのふたつの四字熟語、うっせえヤミーから爆笑はディナーのあとでを繋げるためのアペリティフでは?とさえ思いました。
さてそんな割と韻でガチガチな曲なのに、
「shake the world」から「sorry, keep out…」
の部分はなにもそういうギミックがないんです。
なぜなら「遊んでいたいだけ」で「free」だから!
めっちゃ狂騒をくれるのにきっちりできているのが「いけないfool logic」のいいところなのでした!