フランス人サッカー選手の日本人差別発言その後

前の記事はこちらです。

引き続いて
という記事が出ていました。私は日本に住んでいるのになぜかフランス語しか話さないYouTuberが、「これはひどい」的なことを言っている動画を見ました(その中で、当該動画も見ました)。

前の記事で私は「フランスには差別がある」「これがスラングかどうかという問題ではなく、人に助けて貰ってるのに撮影してボソボソ喋ってるのは失礼」と書きました。

今回の記事は「いやこのスラング差別用語だから」というお話です。

この記事についていたレス↓がとてもいいと思ったので、貼ります。
本当にその通り。
そこに住んでそこの言語を使ってそこの国の人と交流しないと分からないことは沢山あります。
私が住んでいたのはドイツでした。ドイツは「ユダヤ人迫害」という、どうにも言い訳できない歴史的事実があるので、すごく頑張って人種差別をしないよう教育を受けます。
なので、あからさまに差別的なことを言ってきたのは、ドイツ人ではなく、ドイツに住む移民(イタリア人とかトルコ人が当時はとても多かったです。今ならもっとイスラム系の人がいるでしょう)でした。謎ヒエラルキーが彼らの中にあって、自分より下だと思うとそういう態度をするんですよね。なんか逆に可哀想だなあと思ったりしました。

でも。
有色…に対してはどうか分からないけれど、黄色人種への、ドイツ人自身の努力ではどうにもできない生理的な嫌悪というのがどうやらあるらしいんです。
それで、まずジェスチャーでその嫌悪を表明していました。

多分前に書いたと思いますが、具体的には「咳払いする」ことです。
多分私たちは外国人だから、それをされても気づかないと思ってたんでしょうね(確かに日本人街で働いている普通のサラリーマンには分からないかもしれません)。
しかし我々は留学生(私は単なる家族だけど)で、ドイツ人の中で生活しているので、分かっちゃうんだな〜。
そこでどうしたか。
目を見て咳払いをし返す。
こんな簡単な方法で、あいつら怯みます。まさか自分たちが生理的にキモイウザイと目の前の劣った(と思っている)人種に思われてると思いませんから。面白いようにビビりました。
未だに外国人に咳払い(風邪っぽいなら「お大事に!」ってちゃんと言います!)されたら反射的に咳払いし返すくせが抜けません。

あと、ホテルについている眺望のいいレストランで、わざわざ外から見えない席に案内されたこともあります。
「ああ、外からアジア人がご飯食べてると思われたくないんだなこの店は」と思いました。
私たちの感覚で言うと、綺麗なお店なのにゴキブリいるやん!みたいな感じなんでしょうかね?
頑張って教育を受けてても、それくらいの差別をするのは日常です。


話を戻すと、人種差別を見返す歴史がなかったフランス。しかもアフリカに植民地がありました。
多分染み付いたいろんな民族によるそれぞれの差別意識があるんだと思います。
これは個人的な見解ですが、ゴーンがあそこまで日本を虚仮にしたのも、彼自身はフランス出身の生粋のフランス人では無いために、フランス国内では一流になれない、という劣等感があった気がしてならないのです。
日本人には分からないけど、もしゴーンが生粋のフランス人なら、ベルサイユ宮殿で結婚式をすることも、日本に来て日本語を覚えないことも、あそこまで日産にやらかす事も、なかったような気がしてなりません。それは彼が企業人として優秀かという話とは別なのです。

と、多民族国家においては、本当にいろんな差別やら上下のヒエラルキーみたいなのがあるようなので、当該選手がここは日本で日本人しかいないのに、差別発言をしたことも人を侮辱する行為をしたことも、全く不思議ではありませんでした。

メインのやつは「日本だから言ったた訳じゃなくて誰に対しても言う」みたいなことを釈明でいってたようですが、いやお前、アングロサクソンの前でも言う?顔が醜いとかくそな言語とかいう?
(フランス人てなんか知らないけどフランス語が世界で1番美しくて立派だと思ってるみたいですが、字の種類が26+αで済んでる時点で数万種類の日本語には永遠に叶わないことをいい加減学習した方がいいと思う。話者数も中国語に叶わないし)

お行儀が悪いんだからまずその言葉遣いを直せよ。
あとその人、BLMについて賛同してるみたいですが、YLMについても賛同できるの?もちろんするよね?…えっそれはしないの?ダブルスタンダードじゃない?
という話ですよね。

もうひとつ住んだ国…アメリカでも、アメリカに移住してきてた人がなんかいろいろ(既に差別に慣れて「なんかいろいろ」になってる)言ってました。発音が悪いとか。
ただ、アメリカで住んだ地域は治安が良くて平均所得も高く、しかも歴史あるニューイングランド地方というところだったため、私たち「は」差別されず、快適に過ごすことが出来ました。子供が異様にフレンドリーだったせいもあるかもしれません。また、子供は言葉を全く知らない状態だったので「私が教えてあげるの!」の子が殺到したおかげでもあると思います。「は」と書いたのは、この地域はとても白人率の高いところだったのですが、教育水準も高かったため、子供の学校に他所から通わせていた人もいたのです。その子たちは有色人種で、どうも友達ができない、とかあったようなので、「そこは人種差別ないパラダイスでした!」とは言いきれません。

日本にいると、人種が違うから差別するという場面になかなか遭わず、特に都内だと何色の外国人だろうが普通に(むしろこちらが英語をガンバったりして)話してしまうことが多い気がします。
なので、長くなりましたが、外国ではそうではないということを書いておいた方がいいと思ってかきました。



追記・日本人で良いこともたくさんあったので書いておきますね。


・ブレーメンにて日本人だと分かるとだいたいこう言われた(当時ブレーメンで日本人といえば彼しか知られてなかった。今なら大迫の話が出るでしょう)「奥寺知ってる?奥寺は今何をしているのか」→ごめん当時サッカーに興味なくて全然知りませんでした
・「盆栽について教えて」→ごめん盆栽のこと知らなすぎて何も語れない
・日本人か!そっか!オレのじいさんが戦争で((ry→ごめん私のじいさん満州で公務員してたから戦争行ってない
・かわいい❤うそ、30?→めっちゃ若く見えるらしい


「今度はイタリア抜きで」とかいう趣味の悪いジョークを言われたことはありませんが、そんなわけで親しみを持ってくれる人も沢山いたので、「ヨーロッパ行ったら絶対に差別される」とは思わないでくださいね。ひろゆきも差別されてないみたいですし。

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