本日の「たっちレディオ」第602回

第602回「ファスト教養」レジーさんの回

珍しくゲスト回、それも友達呼んでどうこうでもなく、声優呼んでどうこうでもなく、まじめにテーマの第一人者を呼んでの前半(しかも最後がダイイングメッセージのようにいきなり途切れる。田淵さん編集の仕方それどうなんですか)です。


レジーさんってどこかで聞いたことあるなあと思っていたのですが、もしかしたら田淵が「Cap a Rock」を始めようとした時にインタビューした人じゃないでしょうか?
(ちょっと探してきます!
➡あった!オレの記憶力サイコー!)
この時は正直「あなた、誰?」と思っていましたし、何度か実は「ファスト教養」を読もうかと思ったことがあるんですが「レジー、誰?」でカートに入れていないという事実があります。

というわけで、もともと読みたいなあと思っていた本ではあったので、タイムリーでした。

ファスト教養的なもので、これはやばいのでは?と最初に思ったのは、「10分で読む名作」みたいなのとか、「漫画で読む日本文学」みたいなのがもてはやされたあたりでした。

「いやそんな急いで読まなくてもよくね?(ただし「失われた時を求めて」を除く。あれは読破に何年かかるかわからん)」と思ったんです。作家が苦労して「これしかない!」と言うやり方で表現したものを、要約してストーリーだけにしたら表現した意味ないやん、という。

映画は見ないのでファスト映画も見ないのですが、そんなわけで、私は基本的に「原典主義者」です。今私が作った言葉ですが💧

誰かが紹介したものは、その誰かのバイアスがかかっているので信頼できない、というのでしょうか。
それがホリエモンだったりDaiGoだったりオリラジ中田だったりしたら、その私の場合は、その紹介してる人も信頼してないので言われることも信用できない、ということでしょうか?

そもそも教養ってなんなんでしょうね。
誰かのために身につけたり、ましてやマウントをとるために身につけるものでもないし、もちろん基本的に生きていく上で役に立たないものでもあります。

クイズに強くなるじゃないか、と思う方がいるかもしれませんが、クイズの答えはバラバラで、クイズに強くなるために覚えることは体系化できていないものです。

教養は体系化できるものなので、逆に体系化しちゃうと早押しでは直ぐに出てこないものです。でも逆にその答えに関連したいろんなことを知っていたり。

例で言うと、「アテナイの学堂」という有名な絵があります。
クイズプレイヤーはこの絵を描いた人の名前は知ってます(私は知りません)
ここに描かれているのが古代ギリシアの哲学者だと言うのはクイズプレイヤーは知っています。
中にディオゲネスという哲学者がいます。
この人がどれだけ変人かというエピソードくらいまではクイズプレイヤーは知っています(私も知っています)

でも、ディオゲネスの本をクイズプレイヤーは読みません。クイズに出ないからです。
私は哲学に余り興味が無いので、やっぱり読みません。

でも、私の場合は「シャーロック・ホームズ」シリーズが大好きなので、ディオゲネスという名前はホームズのお兄さんのマイクロフトが通っているクラブ「ディオゲネス・クラブ」の名前の元になった人だというのがわかり、それであのクラブはああなのか!というのが分かって嬉しいです。

と言った具合で、こんなことがこんなところで!みたいなものがあって知的な好奇心は満たされますが、多分これは生きていく上で何の役にもたちませんし、誰に自慢しても自慢にもなりません。

教養ってそういうものではないかなと思います。
と、ここまで書いて、「ファスト教養」読みたいと思います。読んだら感想書きますね。



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