ライブに「行く」こと

さっき、友人から「萬斎さんこんなのに出てるよ〜」というリンクのついたメールが来たので、その動画を見た。

中で萬斎さんが「こんな世の中なのにわざわざ劇場に足を運ぶというのは相当の勇気と覚悟があっての事だと思うんです」とおっしゃっていて、そういえば私も当たり前のようにライブに足を運んでいたけど、どうして行っていたかについてまとめてないな、と思ったので、書こうと思う。


前提として、よく書いているが、私はメンタルを病んでいて、電車に乗るのは基本的にできない、人混みにいたらストレスで不安発作が起きる。

したがって、イベントに一人で行くことはあまりなかった。

そして、この世の中で、私は
・子供が大学生になり、「受験生」という立場から離れた
・介護する必要のある人と一緒に住んでいない
・夫が私の趣味を理解してくれている
という立場だった。

最初は子供が声を出す学科なのもあり、私が人混みに行くことをとても嫌がったが、UNISON SQUARE GARDENの3人は(ということはその周りの人も)政府を批判することも無く、パリピになって外に出歩くこともなく(多分)、ライブのお客さんもたちが悪くなかったため、行っても問題ないだろうと考えた。


また、
・UNISON SQUARE GARDENの3人はワクチンを7月に接種したこと
・自分も(家族も)7月に接種したこと
・田淵の考えとして、いつかライブが前のように、あるいは前の状態に近い形でできるようになった時に、ライブという楽しいものがあることを人に忘れられては困るという思いがあった

ことから、それに乗るのがファンとして、また客として良いことだろうと思った。
半分は楽しみ、半分は支援しましょう!というのも。


田淵の企画は、ここを読む人なら知っているように
「かつてやったライブツアーをリバイバルでもう一度やったら当時とどう違うか」というもの。
彼らにしてみれば、技術もやり方も今は全然違うから、どう違って見えるかが楽しいだろうし、私から見れば、どれも円盤でしか見ていない景色なので、見てみたい。
そういうわけで、チケットもそんなに取るのが大変ではなかったので、取って行った、ということである。

我が家は運がいいことに、収入が減ることは無かったので、私なりの形で彼らを応援できたし、かつ私にとっても、とても楽しい期間だった。
普段ひきこもっているわたしには、外出は本当に辛いが、終わったあとの、足を引きずりながらも帰宅する爽快感は何ものにも替えがたい。

というのが、私にとっての「ライブに行く勇気と覚悟」だろうか?



コロナ前みたいになって、ライブハウスがギューギューになるようになったら、私はライブハウスには行かない。さすがに無理。
それにみんなが行きたい、行けるよ、となったら、そんなに何回も行かなくてもいいだろう。


今年、私が行ったUNISON SQUARE GARDENのライブ(ワンマンのみあげる)は
・Normal(「Phantom Joke」のシングルツアー)
・Spring Spring Spring(2012年のライブリバイバル)
・CIDER ROAD(2013年のアルバムツアー)
・Patrick Vegee (昨年出したアルバムツアー)
である。

また来年も同じような世の中になってしまって、リバイバルツアーやります、となったらまた行くけど、さすがにもうないでしょう、多分。

来年はライブで埋まったぶんの狂言にも戻りたい。

このブログの人気の投稿

「kaleido proud fiesta」ってどういう意味??

田淵智也さんについて

「ヤダーこのバンドめちゃめちゃ仲悪いじゃーん?!!」今週の機材車ラジオ(#96)