ラストエンペラーの后

「中国悪女たちの素顔」という番組を、「柴犬の番組」と交互に見ました。
呂后と婉容、文繡だけなのには納得がいかん。間に色々あるでしょ西太后とか。(とはいえ中国史はよく知らない)

まあ、人豚作成して息子のメンタル破壊した呂后は論外として、婉容と文繡には悪いイメージがなかったのに、「こんな可哀想でした」って結論にしていてちょっと驚きました。

「ラストエンペラー」が公開された頃、私はジョン・ローンが好きなあまり、溥儀関係のものは一通り読みました。
番組では婉容が収容所に入れられてカワイソスだったと言ってますが、溥儀も収容所に入れられて徹底的に洗脳され、それで書いたのが「わが半生」です。つまりあれも溥儀は客観的に書いてはいません。
もしも比較的客観的に語れる人がいたなら、それは弟の溥傑さんかな、と思うけれど、彼も戦後は奥様の浩さんとなかなか会えなかったり、お嬢さんが心中しちゃったりで大変でしたし。

そんなわけで、溥儀自身も(自分は男性としての能力がない、と言えない程度には)被害者だったと思います。

なお、新発見!みたいに言ってましたが、婉容さんが妊娠して出産したのは「ラストエンペラー」でも描かれてました。あの時は「日本の悪いやつは全部こいつに体現させてみました」の甘粕正彦(坂本龍一)が秒で子供を殺してましたけども。

そんなわけで、改めてテレビ番組って「何を感じて欲しいか」をハッキリ把握してそこを引いてみないとダメだな、とおもいました。、

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